2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ハードエイト

監督:ポール・トーマス・アンダーソンPTAの長編デビュー作。華やかさと物哀しさがあるラスベガスに老ギャンブラー、なんとも悲哀を感じさせる組み合わせ。この映画はフィリップ・ベイカー・ホールに尽きるね。渋く、紳士的でかっこいい老人ぶりにしびれ…

ブラッディ・ガン

監督:サイモン・ウィンサーオーストラリア西部劇。まあ無難な出来、悪くない。トム・セレックもいかにもなアメリカンカウボーイでハマってる。そしてアラン・リックマンのヘタレっぷりもいい。まるで「ダイハード」のハンスがそのまま西部劇に来たような感…

トルソ

監督:山崎裕孤独な主人公、対照的な異父姉妹、確執ある家族、都会で生きる独身女性の孤独感はよく伝わってきた。他人との関わりを出来るだけ拒絶し、トルソ(男性の胴体人形)に身をよせる主人公の気持ちはなんとなく理解できるものはあった。まあ海にトル…

ザ・マスター

監督:ポール・トーマス・アンダーソンストーリーはあって無いようなもので、結局何がしたいのかよく分からないのだが、なにか凄いパワーがみなぎっているのは感じられた。ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンのどこか社会から逸脱した…

ピーピー兄弟/THE BLEEP BROTHERS

監督:藤田芳康ポルノ漫才だし、主役の兄弟が剣太郎セガールとぜんじろうというなんともB級くさい顔合わせによりどうかと思ったが、下品さ全開ではあるが意外ときれいにまとまっていた。ピーピーって何かと思ったら、放送禁止用語のピー音のこと。とても地…

ボクたちの交換日記

監督:内村光良初ウッチャン。コントは自作なのかな。結構ちゃんとした作りでしっかり映画になっていた。交換日記というアイテムにより、交互にモノローグが語られ、芸人という職業の厳しさがユーモアを交え綴られる。スターになれるのは実力と運、まさに宝…

ピーナッツ

監督:内村光良ウッチャン初監督作。まんま内Pなノリだった。まあ内容はありがちなパターンの野球映画で、仲間内で楽しく撮ってる感じは出ていた。映画としての出来自体は普通だが、ウッチャンの眼差しは優しい。

ザ・フューチャー

監督:ミランダ・ジュライミランダ・ジュライ久々の新作で期待したが、うーん。。。「君とボクの虹色の世界」は凄い才能を感じさせたが、今回はどうも独りよがりで前作のようなきらめきはなかった。いや確かに前作も独りよがりな部分はあったが、多分それが…

ショコラの見た世界

監督:行定勲50分の短編。出来損ないのファンタジー。世界観が謎すぎる。竹内結子だけ別世界に住んでいるようだ。そもそも竹内結子は何者なのだ。そして残念なことに竹内結子はあまり好きじゃないんだよな。。。お天気おねえさんの方がいい。

淫欲

監督:シルヴァン・ホワイトなんかこれシリーズものらしい。どの辺がシリーズなのか不明だが“TROIS”シリーズ第3弾だって。正直なにも残らない作品ではあるが、観てる間は十分楽しめる。こんなB級くさい作品なのに結構ちゃんとしているのは驚いた。

混血児リカ

監督:中平康これ予想以上に面白い。いや映画としては滅茶苦茶なんだけど、そこがなんともいえない魅力になっている。今じゃこんなヘンテコな映画は作れないだろう。この時代だから許された猥雑さや馬鹿さが全開で大いに気に入った。とにかく展開の速さが最…

ザ・ワーズ 盗まれた人生

監督:ブライアン・クラグマン、リー・スターンサールなかなか品のあるミステリーで良かった。劇中劇になっていて、さらにその中で回想が入り、二重構造のような入り組んだ迷宮的な作りはミステリーとして興味を大いに惹きつけられた。ジェレミー・アイアン…

リアリズムの宿

監督:山下敦弘ダラダラしたロードムービー。もちろんわざとダラダラしているわけだが。この流浪感を楽しめるかどうかが好き嫌い分かれるとこだが、まあ嫌いじゃない。会話の微妙な間とかも悪くない。ただあまりにミニマムな世界すぎるのがねえ。。。今では…

愛の残像

監督:フィリップ・ガレルモノクロ映像はいい。男女の愛をいかにも真面目腐ったように描くのはフランス映画らしい。もう少し娯楽性がほしくなるんだよな。。。前半で主役級の女性が消え、後半別の女性が出てきて、正直なにがしたいのか分からなかったが、タ…

結婚相談

監督:中平康普通のお見合い映画かなと思っていたら、相当奇妙な映画で少しフィルムノワール的な味もあり結構面白い。うぶな女主人公が結婚相談所に通い出してから、結構残酷な目に合わされ、騙され、人間の裏の顔が恐い。下手に出ていた沢村貞子の豹変ぶり…

野蛮なやつら/SAVAGES

監督:オリヴァー・ストーン原作はドン・ウィンズロウ。優れたエンタメ作家だが余り映像化では上手くいってない。今回はオリヴァー・ストーンが監督なのだが、一応社会派な監督のはずだが、こういうエンタメ系はあまり力が発揮されないんじゃない。ストーン…

超高層プロフェッショナル

監督:スティーヴ・カーヴァー70年代のビル建設映画。これなら日本の「超高層のあけぼの」の方がいい。まあ無難な出来ではあるが、もうひとつ響いてくるものがない。ビル建設にかける男たちの熱いものが余り感じられなかったかな。