2012-01-01から1年間の記事一覧

HUNTERS ハンターズ

監督:クリス・ブライアント英語だが場所は北欧っぽいフランス映画。前半は何が起こっているかよく分からず気をもませるが、蓋をあければただの人狩りという、やや拍子抜けな展開。善人っぽく見せかけて実は・・・な変化球は割とよい。北欧圏のあぶなさは出…

天国からのエール

監督:熊澤誓人まあありがちな難病ものとバンドをくっつけたような安易さは感じるが、まあ無難なものには仕上がっている。今の時代、近所や周りの人、地域社会と交わらない風習の中、こういう近所づきあいを大切にし、ある種おせっかいな大人は貴重である。…

ディア・ダディ 嘘つき父さんの秘密

監督:ボブキャット・ゴールドスウェイトかなりブラックなコメディで好き嫌いがはっきりしそうだが、個人的にはまあまあ気に入った。息子が自慰中に首をつって事故死とか冗談のような黒い笑いが溢れている。重要人物かと思ったバカ息子を途中で退場させたり…

昼下がり、ローマの恋

監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ3つのオムニバスからなる恋愛喜劇。1話目は普通。2話目の統合失調症の女ストーカーとの不倫劇はなかなか笑える1本。カツラネタとかベタだが悪くない。そして一番の注目は何と言っても3話目。ロバート・デ・ニーロとモ…

血と砂

監督:岡本喜八岡本喜八流の戦争映画であり、その皮肉な笑いとパワーには凄い気迫を感じる。戦争というものをこういうアプローチで攻めたセンスを買う。聖者の行進が力強く何度も繰り返され、音楽を武器に戦った男たちの姿が刻み込まれている。三船敏郎や佐…

ワイルド7

監督:羽住英一郎こりゃ漫画だなと思ったら案の定漫画原作でした。まあ漫画だから通用する設定だが、実写化すると荒唐無稽さが浮き彫りになる。7人のキャラ自体にあまり深みがないし、どんくさそうな深田恭子が華麗な殺し屋とはミスキャストにもほどがある…

TRANSPORT トランスポート

監督:デヴィッド・レイ俳優、美術から安っぽく、学生が作ったような感じ。タイムマシンの話なので好きなジャンルなんだけど安っぽさに最後まで馴染めず。過去を変えることにより未来に影響するとか、そんな悪くないし、苦いラストもまあまあ。でもやっぱり…

ヤマトよ永遠に

監督:舛田利雄、松本零士劇場版4作目。ヤマトはつっこみ所が相変わらず多いなあ。。。白色彗星の次は暗黒星団かよ。しかも地球にそっくりとか。結局、波動砲一撃で終わりってラスボス弱すぎ。赤ちゃんが1年で成人女性とか何て都合のいい設定なんだよ。

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち

総監督:西崎義展劇場3作目。これは酷い。前作で死んだはずの古代、森、真田がちゃっかり生きている。どうでもいいキャラはしっかり死んでいて、メインは生きているという都合のいい設定に辟易。今回はストーリー自体つまんない。イスカンダルとデスラー(…

ツリー・オブ・ライフ

監督:テレンス・マリック前半はいきなり話が横道にそれ、まるでナショナルジオグラフィックのような美しい自然の映像が続き、恐竜まで遡ったのを見て、ああこの感じは「2001年宇宙の旅」をやりたかったんだなと解釈した。その後、話は戻ってきて父と子…

王立宇宙軍 オネアミスの翼

監督:山賀博之期待したけど全然たいしたことなかった。まるでプロローグで済みそうな話を延々とやってるだけで、作り手の自己満足で終わっている。というか物凄く青臭さを感じた。だが映像はいい。しかしキャラクターデザインが駄目だった。そして主人公に…

チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?

監督:デヴィッド・ドブキン人間が入れ替わる、いわゆる「転校生」な映画。隣の芝生は青い。でも最終的には家族が一番と気付くコメディだが、まあまあかな。映画の性格上結構下ネタが多い。うんこ、おっぱい(偽乳ばっか)、ラルノ(ライトポルノ)、妊婦と…

はやぶさ 遥かなる帰還

監督:瀧本智行単純に日本を誇りに思った。そして人間の探究心、冒険心に果てはないなと。さらに宇宙の果てしなさへの思いにふけた。数々の障害を乗り越え、役目を果たし地球へ帰還したはやぶさには本当におつかれさまといいたい。映画の内容よりもその偉業…

13F

監督:ジョセフ・ラスナック現実と仮想現実を行ったり来たりするうちに、この世界の真相に気付くという話自体はまあまあいいんだけど、予算の都合上か安っぽさが目立ち、もう少し金かければそこそこにはなったと思うよ。何となく「インセプション」+「トゥ…

ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜

監督:フィリップ・シュテルツェルドイツの作家ゲーテのラブストーリー。どうせ堅苦しい伝記ものかなと思い、期待してなかったんだけど、これが予想外のよくできた王道ラブロマンスであった。貧しい女性との恋、しかし彼女には婚約者が。そしてその相手は自…

スパイ

監督:マイケル・パウエル正直分かりづらく、それゆえ映画の世界に入りづらい。第1次大戦時の英独のスパイものだが、そもそも女が田舎の村に滞在している理由がよくわからん。ばれるかばれないかのサスペンスがある訳でもなく、あまり意味のない三角関係な…

未知への飛行

監督:シドニー・ルメットこんなことで戦争を起こされたらたまったもんじゃない。コンピュータのミスでアメリカがソ連へ核攻撃。それを止めようと政治家たちが右往左往する。こんな確信犯的な映画を60年代に作っていたとは。機械への依存と忠実すぎる部下…

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

監督:舛田利雄、松本零士相変わらずつっこみ所は満載だが、なかなかよかったのでは。そうか実写版は本編とコレをくっつけたのか。「わが青春のアルカディア」でもそうだが、何かしらの説教を入れてくるのはご愛嬌。しかしラスボスがドラクエみたいに変形し…

僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.

監督:深作健太なにかをしたい。退屈な現状を変えたい。そういう思いは誰しもあると思う。彼ら学生はお金をため、カンボジアで学校を作った。それは偽善かもしれないし、就職に有利という理由だったかもしれない。しかしそれを実行する行動力は誰でも真似で…

くまのプーさん/完全保存版

監督:ウォルフガング・ライザーマン、ジョン・ランズベリー「プーさんとはちみつ」、「プーさんと大あらし」、「プーさんとティガー」の3本を再編集して1本にまとめた長編。のほほんとした空気感が癒される。ゆかいな仲間達との友情もいいね。はちみつ食…

宇宙戦艦ヤマト <劇場版>

監督:松本零士、舛田利雄TVのダイジェスト版なので、これをヤマトだと言ってしまうのは危険。膨大な長編を2時間に収めることに、そもそも無理がある。駆け足だし、今観るといろいろ設定がおかしいし。あと今更だが森雪が黒木メイサはないわぁ。。。まあ…

鬼神伝

監督:川崎博嗣タイムスリップが唐突だし、とりあえず行ったもん勝ちみたいな結構強引な設定だが、まあいっか。鬼は悪という固定概念や先入観を覆す展開が面白い。正義と悪の関係をミスリードさせる話の作りもいい。父の勇気やライコウの出生の秘密等のサイ…

砂の女

監督:勅使河原宏原作・脚本、安部公房。なので難解なのかと不安だったが、これはなかなか面白く変な映画だった。当時のシチュエーションスリラーといったほうがいいのかな。アリ地獄のように砂の穴の中にある家から抜け出せなくなった男の話。社会から隔離…

イザベラ

監督:パン・ホーチョン良くも悪くも雰囲気の映画。刑事とその娘の関係を淡々と見せる描写は悪くないんだけど、ちょっと冗長でもう少し短くてもよかった。二人の関係も実は・・・な展開もさほど驚くものでもない。小太り刑事チャップマン・トーがいい味あっ…

エクステ

監督:園子温髪の毛をフィーチャーしたJホラー。予想以上でも以下でもない、まあこんなもんだろな出来。栗山千明は髪の綺麗さで起用されたんだろうな。栗山よりもつぐみの性悪ぶりが結構やばい。あと子役がとても可愛いので、こんな内容でもそれなりに観れ…

CODE46

監督:マイケル・ウィンターボトムほとんど憶えていないが昔観たゴダールの「アルファヴィル」に世界観が似てる気がした。あれも確か低予算のSFで、こんな雰囲気だったような。。。はっきりいってテーマであるはずのCODE46の設定が全く活きていない。むし…

ザ・レッジ -12時の死刑台-

監督:マシュー・チャップマン意外と最後まで楽しめはするが、絶望感一杯のラストには賛否別れそう。まあ個人的にはこのラストでいいんだけどね。回想劇とタイムリミットサスペンスがミックスされていて、どういう方向にもっていくのか最後まで興味を引くの…

哀しき獣

監督:ナ・ホンジン同監督の「チェイサー」の方が好きだが、この映画はそれ以上のパワーはある。しかし韓国映画というか韓国人のこの暴力性は一体何なんだろうね。バイオレンス描写も凄まじく、とにかく観ていて疲れた。話を複雑にしすぎていて、もっとシン…

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

監督:土井裕泰東野圭吾の“加賀恭一郎シリーズ”の劇場版。そこまで悪いわけではないんだけど、泣けるミステリーみたいなことをやりたかったのかな。話がいろいろと偶然が重なりすぎて、よくよく考えると不自然すぎるんだよな。庶民派ミステリーは別にいいが…

ルールズ・オブ・アトラクション

監督:ロジャー・エイヴァリーロジャー・エイヴァリーといえばタランティーノのバイト仲間の印象しかないが、この映画の存在は知ってたが何となくスルーしていた。。。しかしアメリカの大学生とかってパーティばっかやってんだね。いわゆる青春群像劇だが、…