ペトルーニャに祝福を

監督:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ

北マケドニア映画。めずらしい。これはただの迷惑女の話ではあるが、そこから女性差別や警察の権力、宗教の危険性など、様々な問題を浮かび上がらせている。とはいえあの十字架をすぐ返せばいいだけの話なのだが、彼女も意地があったのだろう。女性だからって舐められている節はある。また警察の異常なぐらいの横暴さや信者たちの暴走など、本来弱い立場の人間に寛大であるべき存在が、そうでなくなっている恐ろしさ。皆自分たちのメンツしか考えてない。どこの国も同じである。