滑走路

監督:大庭功睦

よかった。そして辛い。出てくる人間が皆辛い。普通に生きてても、皆多かれ少なかれ辛いことはある。でもやっぱりいじめのシーンは観ていて辛い。いじめは本人だけでなく、家族も友人も皆が後々まで引きずる。バラバラの個々のエピソードがひとつに繋がって、映画的な面白さもあった。主人公の少年、寄川歌太がとてもよい。少女、木下渓もよく、二人のシーンが恋のような同士のような、苦しい中で唯一救いがあった。いじめてたあの連中はどういう人生を送るんだろう。学生時代のことなど忘れ、普通にのうのうと生きているんだろうな。人生の辛さを見せられ、いろいろと考えさせられた。