柘榴坂の仇討

監督:若松節朗

原作は浅田次郎。江戸から明治へと変わり、時代の流れの中で滅びゆくサムライたち。西洋文化が入り込み、当時は価値観が大きく急速に変わっていったんだろうね。この辺の服装の変化など転換期の描写などは興味深い。時代に取り残され、最後までサムライ魂を貫いた男。まさにラストサムライの生き様がく〜泣かせるねえ。十兵衛が阿部寛というキャスティングもうれしい驚き。中井貴一阿部寛が再び出会うシーンがいい。二人の13年間の思いの詰まった会話、そして対決。逃亡者と追跡者という立場は違えど、似通った辛い人生を歩み分かり合うラスト。これぞサムライ。これぞ時代劇。