赤頭巾ちゃん気をつけて

監督:森谷司郎

不思議な映画。これ映画なのか?とすら思える。60年代の学生運動とか反体制とかそんな時代の空気が色濃く反映してる。主人公のモノローグや妄想がいっぱいで、そのキザで独りよがりで青臭い思想に付き合うのがやや苦痛なのだが、これが次第にちょっとだけクセになる。当時の東京の街並みや名前を挙げる企業などにも時代が感じられた。あの理屈っぽい友人の喋りは何言ってんだか意味不明だけど、いかにもああいう人間がいたという時代を表している。東大って入試が中止された時代があったことも初めて知った。映画としてはあまり面白くないが、この時代でしか表せないものが観れた気がした。おまけ。