シシリアン・ゴースト・ストーリー

監督:ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツァ

イタリアで起きた実際の誘拐監禁事件をモチーフに、その誘拐された少年を必死で探そうとする彼女を幻想的に描く。彼女の反抗心や強い愛は、正直ちょっと鬱陶しい。実際の事件は存在するが、彼女は架空の存在。観終わって、よくよく考えると、殺された少年に勝手に彼女を作って、悲惨な事件をラブファンタジーに変えるのは、不謹慎とまでは言わないが、それアリなのかという思いも。もちろん、せめて映画で救いをという気持ちも分かるが。まあ悪い映画ではない。悟空フィギュアが何気に印象的。ちょいおまけ。