アイリッシュマン

監督:マーティン・スコセッシ

デニーロ、パチーノ、ジョー・ペシハーヴェイ・カイテル、そして巨匠スコセッシ。このレジェンドたちが同じ画面に映る、もうそれだけで満足な映画。マフィアとホッファの間で板挟みになる殺し屋をデニーロ。今回はむしろ引き立て役に回った感じ。パチーノのハイテンションはいつもの通り。ホッファというカリスマにパチーノは強烈に迫る。そして出色はペシ。いつもの怒鳴り散らす狂犬が鳴りを潜め、静かな凄みで滅茶苦茶よかった。初共演のパチーノとペシの会話シーンも痺れた。お得意のギャング映画だけど、スコセッシの衰えぬパワーには恐れ入った。ただちょっとだけ不満もある。ホッファが死んだ後のエピローグが無駄に長い。3時間半の大作だが、3時間でよかった。Netflixの功罪と言える。好き放題やれるというメリットとそれゆえに長くなりバランスが悪くなるというデメリット。あと贅沢をいえば10年前に作ってほしかった。皆さんちょっと年食い過ぎたかなあ。CGとかはいい仕事してるけど。。。