テナント/恐怖を借りた男

監督:ロマン・ポランスキー

ポランスキーらしい不条理劇。なにも起きないけど、どこか狂ってる。自分の居場所がない主人公はまさにポランスキー自身のようで、ハリウッドでのスキャンダルやポーランド系の疎外感みたいなものが映画の中で反映されているようだった。またこの役に一番合うのは自分自身だろうと思ったのだろうか。妄想に支配され、ループするようなオチとか結構好きです。