東京原発

監督:山川元

今観ても全く古さを感じない。それはこの当時と何も変わってないからだ。制作は2002年で15年前。東北大震災が2011年だから、震災の前と後ではこの映画の見方も全く変わるだろう。当時ならブラックコメディで済む話だけど、今だとちょっとしゃれにならない部分もあるかな。日本の原発は安全とかね。地震大国でこの耐震レベルだと何も起こってないことが奇跡なんて言っていたが、やはり奇跡は続かない。どこか未来を予見してるようだった。後半の核ジャックはしょーもないけど、前半はお勉強として結構見応えあった。また若手俳優がいなくオッサンばかりの渋いキャストがいい。特に綾田俊樹の絶妙さが忘れ難い。