ラ・ラ・ランド

監督:デイミアン・チャゼル

古き良きオールドスタイル。昔のミュージカル映画の香がして、中盤の二人の夜景でのダンスはアステア映画のようで、ちょっとだけ酔いしれた。またとにかく音楽が素晴らしくて、ムードある音色にしんみり。ミュージカル、ジャズ、ハリウッドなどへの敬意と夢の世界を現代におとぎ話風に再現。エマ・ストーンは余り好きじゃないけど、初めて良かったと思えた。またライアン・ゴズリングのエンターティナーぶりに大いに感心した。終盤のIF展開もやや長くあざとさは感じたが、それでも別の空間に連れていかれるような切なさがあった。そして最後の視線を交わすラストシーン。これがもう最高にしびれた。