姿三四郎

監督:黒澤明

黒澤の恐るべきデビュー作。さすがだ。序盤の柔道で海にどんどん落としていくシーン、捨てられた下駄で表現する時間経過、池に飛び込むカットなど既に並外れた演出ぶり。三四郎と小夜の出会いと対戦相手だと告白するシーンも好き。ラストの決闘のあのロケ地と暴風そして広い空と雲、デビュー作でこのダイナミックさにいやはや恐れ入りました。藤田進もよかった。