銀嶺の果て

監督:谷口千吉

先日観た「愛と憎しみの彼方へ」と同じ監督谷口、脚本黒澤、主演三船&志村の豪華な面子で谷口のデビュー作。いやあ素晴らしい。黒澤的ヒューマニズム。雪山と映画の相性の良さ。戦後間もない作品なのに、これだけのダイナミックな撮影をしてるとは驚き。吊るされたり、三船と志村の格闘の際に雪が崩れるとこなんて結構びっくりするアクション。ギラギラした三船と段々と良心的になっていく志村の対比。その志村がやっぱりいいね。少女の健気な可愛さも魅力。「My Old Kentucky Home」の郷愁さが一層この映画をしみじみとさせることに成功してる。