幸福の罪

監督:ヤン・フジェベイク

じわじわと心理的な恐さがあり、14歳の少女の虚言から窮地に追い込まれる恐怖は、嫌な気分にさせられる。性的暴行は女性側の意見の方が優先されがちであり、現実に起こりえる恐さがあり、この辺までは結構面白かったのに、除々に映画は人間の裏の顔を見せ始め、やりたかったのはそっちかと後半の展開にはやや疑問。真実と嘘がごちゃごちゃになるのはいいのだが、リハビリ医と妻の妹との不倫話が、なにか折角面白かったところに水を差してるように思えて、少女の話だけの方が良かった気がする。面白かっただけに勿体ない。