オレンジと太陽

監督:ジム・ローチ

ケン・ローチの息子のデビュー作。いきなりこんな問題作に手を付けるとはね。イギリスからオーストラリアに子供達が送られる”児童移民”などということが、1970年まで行われていたとは。さらにその子供達は、虐待されていたという真実。英、豪にとって、余り公にしたくないような、この歴史を映画化したジム・ローチは、親譲りの社会派なのかな。前半の話の運び方も新人とは思えないぐらいそつが無い。中盤はちょっとダレたけど、デビュー作にしては十分な力作。