グスコーブドリの伝記

監督:杉井ギサブロー

原作は宮沢賢治。意外とテーマが壮大で、どことなくテレンス・マリックみたいだといったら褒めすぎか。ほのぼの映画かと思ったら、飢饉など現実的な話になり、そうかと思えば幻想的はシーンに飛んでいき、どこかストーリーに脈絡がない。主人公の聖人さと最後の自己犠牲めいたものなど、この不思議で幻想的な世界観は嫌いではないのだが、釈然としないモヤモヤ感も残る。映像も美しく、決して悪い作品ではないんだけどね。。。