ロベレ将軍

監督:ロベルト・ロッセリーニ

なかなかの力作。ロベルト・ロッセリーニということで生真面目すぎて眠くなるかなと懸念したが、詐欺師を将軍に仕立てて、刑務所での潜入ミッションという映画的な話ゆえに、退屈せずに見応えあった。テキトーに生きてきた男が、刑務所内で信念に戦う男たちを目の当たりにして大きく揺らぐ。そして最後は、ロベレ将軍として貫くことに決心した、その行動に男気とプライドを見せた。監督でもあるヴィットリオ・デ・シーカが、俳優としても素晴らしい演技だった。