コクリコ坂から

監督:宮崎吾朗

巷の評価はボロボロのようだが、宮崎吾朗ということだけで損をしているように思う。何の予備知識もなければ、そこまで貶されてなかったのでは。個人的には高度経済時代の日本の風景にノスタルジーを感じた。カルチェラタンの建物のレトロ感など画の深みはジブリの真骨頂であった。貧しさの中に皆で手を取り合って生きてた、日本の忘れられた景色がそこにはあった。こういうのに弱いんだよな。。。安いメロドラマと言っていた二人の関係性も、変化球としてはありだと思う。ただ結局最後はその変化を上手く活かせなかったような気もする。もしカルチェラタンが壊されたら、もし本当に兄弟だったら。。。人畜無害に作りすぎた物足りなさも確かにある。