いのちの子ども

監督:シュロミー・エルダール

難病のパレスチナ人の赤ん坊を救おうと奔走したイスラエル人たちのドキュメンタリー。一体いつまで続くんだろうねパレスチナイスラエルの紛争は。まさに政治や国家に犠牲にされた国民の姿を映し出しており、目の前はイスラエルなのに入国することも大変という、この国の現状を垣間見れることができた。しかしこの映画は途中で本来の目的からやや様相が変わり出す。自分の子の命は尊いものか殉教者となってもいいのかというテーマが見え始め、監督自身も困惑しだす。母親の本当の真意ははっきりとは見えなかったが、あの子が殉教者にならなくても済むような平和な未来になることを願う。