育子からの手紙

監督:村橋明郎

難病もの。ストレートすぎてやや物足りなさを感じるけど、凄く誠実に真摯に向き合って、丁寧に作っている。難病ものであると同時に、中年女性と少女との友情物語にもなっている。同じような病にあったからこそ、他の人たちには分からない悩み苦しみが理解できるんだろう。片足を失い、がんに侵され、それでも力強く生きている少女の姿には、大人が教えられるものもある。最愛の娘を失う家族の、どうしてうちの子がという思い。いつ誰に起こるかわからない。ただ普通に生きてること、それが実はどれだけ幸運かということを思い知らされる。