ドゥ・ザ・ライト・シング

監督:スパイク・リー

ようやく観れたその2。スパイクリーがまだ怒れる若者だった頃の作品で、確かにうだる様な熱いパワーがある。黒人は善、白人は悪という描き方をせず、中立かむしろ黒人の行き過ぎた暴力を映している。しかしこういう形で暴力を見せることによって、あんたたちは今までこうやって暴力で解決してきたんだよと言ってるように見える。一度動き出した歯車は簡単には止まらない爆発力もいっしょに。役者としてのスパイク・リーも良かったよ。ラップのように喋るサミュエル・L・ジャクソンはまだ脇役時代だが、あの声はやっぱり魅力的だ。