メッセージ そして、愛が残る

監督:ジル・ブルドス

こういう話は好きである。もし死ぬことが予期できるとしたら、残された時間をどう生きるか。何かやり残したことはないか。いつかは訪れる死というものを見つめ、生きるということは何なのかを考えさせてくれる。映画全体の映像は明るいんだけど、どこか孤独な空気に覆われ、何とも言えない静寂さが、この不思議な映画にマッチしていていい。この静かな映画にフランス俳優ロマン・デュリスを起用したのも正解。静かなマルコビッチも新鮮だし、「LOST」のエヴァンジェリン・リリーも映画界でも充分やっていけるよ。