レールズ&タイズ

監督:アリソン・イーストウッド

クリント・イーストウッドの娘アリソンの初監督作だが、さすが娘といったらあれだがいい出来。ある事件をきっかけに夫婦と少年が出会う。それぞれに深い傷をもった者同士が出会いを通して、人との出会いと別れ、そして家族とはというテーマを静かに淡々と描いているがとても深い。偶然の出会いによって、夫婦は生きる希望を見つけ、少年は愛を得て、これは必然だったんではないかと思わずにはいられない。ケヴィン・ベーコンマーシャ・ゲイ・ハーデン2人の演技は本当に素晴らしいとしかいいようがない。静かでしっとりとした映画ではあるが、この家族の新しいスタートが素晴らしいものであることを期待したい。