フェアウェル さらば、哀しみのスパイ

監督:クリスチャン・カリオン

ソ連崩壊のきっかけの一つともいわれる“フェアウェル事件”を映画化。80年代という時代だからか、スパイがそれほど命がけの活動という感じではないが、裏では一般の人間には分からない、こういう駆け引きがあったんだね。レーガンミッテランが映画の中に出てくる時代になったんだなあ。エミール・クストリッツァはかねてから監督にしては、異質な存在感があったので、このスパイ役は彼の異様な個性は十分発揮されている。