誰がため

監督:オーレ・クリスチャン・マセン

またナチスものか。正直またか感は否めないが、見応えは十分ある。レジスタンス活動を通して、デンマークの影の歴史をみせ、裏切り、陰謀、二重スパイと映画的面白さもあるが、若干地味ではある。誰が敵で、誰が味方なのか。自分たちは何と戦っているのか。混乱した時代ゆえに、自問自答を繰り返し、行き場がなく散って行ったレジスタンスの末路がここにある。