クォ・ヴァディス

監督:マーヴィン・ルロイ

キリスト教万歳ぶりに、やや興ざめするが、大作ローマ史劇としては見応え十分の力作。「ベンハー」や「十戒」などにも引けを取らない、まさにこれぞスペクタクルという内容。約170分の作品より、当時の宗教観や奴隷制度、暴君ネロ帝治下のローマ、そして豪華な衣装や大量のエキストラなど、ぎっしりと詰まっている。そしてこの映画の見所のひとつとして、皇帝ネロ役のピーター・ユスティノフの怪演。当時こういう芝居をするのは珍しいんじゃないかと思うくらい、そりゃあ見事な怪演でした。