旅路

監督:デルバート・マン

なぜ旅路?意味不明だが、これは弱い人間や心に傷を持った者たちの人間模様であり、こじんまりとしているが、これが意外と深い。原題の「セパレート・テーブル」とは何のことかと思ったが、タイトルが物語る終盤のテーブルシーンが素晴らしい。誰でも皆悩みを抱えている。それを無視しないで、やさしく手を差し伸べようというシンプルなメッセージが心に響いた。居心地悪そうにテーブルに座るデヴィッド・ニーヴンの繊細な芝居に涙が出た。