戦う翼

監督:フィリップ・リーコック

スティーヴ・マックィーンが嫌な奴を演じた珍しい作品ではないか。空の銃撃戦などアクション部分は見応えあり。陸では、ロバート・ワグナーとその恋人に割って入ろうとする、三角関係のような恋模様。空ではヒーローだが、陸では孤独な男という、その対比とロバート・ワグナーとの微妙な関係など、いつものヒロイックなマックィーンとは違った一面が見れた。帰る場所もなく、戦争をすることでしか生き甲斐のない男が最後にとった行動は、最後まで強がる男の姿であった。