アメリカン・ラプソディ

監督:エヴァ・ガルドス

ハンガリーからアメリカに亡命した家族の話。亡命にさほどサスペンスがある訳でもなく、アメリカでの生活も淡々としているため、物足りなさはあるが、監督の実体験を元にしているというところに、真実の強みを感じた。スカーレット・ヨハンソンが主役のくせに、後半ようやく登場と、ブレイク前だからできた芸当。辛い時代を生きた人達の苦しみ、そしてそれ故に家族に対する思いや愛情が、静かに胸に沁み込んだ。