TOKYO!

●インテリア・デザイン
監督:ミシェル・ゴンドリー

藤谷文子は予想以上に良かったのだが、加瀬亮の芝居が鬱陶しく、このカップルのうじうじした恋愛を延々と見せられたらたまったもんじゃないなあと思っていたら、後半なんじゃそりゃな展開。でもよく考えると監督はミシェル・ゴンドリーなので、普通な訳ないか。必要とされてなかった主人公が、奇妙な形で必要とされます(笑)

●メルド
監督:レオス・カラックス

河童のようなドニ・ラヴァンが地底人に扮し、街中で奇行を繰り返す姿は江頭2:50のようで、中々笑えました。しかし笑えたのは前半だけで、後半は大昔のチープなSF映画のようで安っぽい作り。怪人との下らないやり取りを延々と繰り返すだけでつまらん。カラックスは日本人の事嫌いなんじゃないの。

●シェイキング東京
監督:ポン・ジュノ

引きこもり男とピザの宅配少女と地震の話。しかしそんなことより、これはポン・ジュノの撮影テクニックを見る映画ではないか。引きこもりの家の中の描写やカメラワーク、編集と映像の切り取り方が鮮やか。蒼井優の刺青をふーふー息をかけて見るとこなんかの描写は絶妙だ。3つの中では一番いいと思う。