スタンドアップ

監督:ニキ・カーロ

男社会で女性が働くという大変さを描いていて、女性の視点に立った見方は女性監督だからこその演出で、まさに働く全ての女性に捧げるような力強い映画になっている。セクハラを受けながら孤立無援で戦ったシャーリーズ・セロンは、炭鉱で働くには美しすぎる気がしないでもないが、過去の忌わしい出来事も含め、戦う母親を熱演している。また反目しながらも娘を思う父親役のリチャード・ジェンキンスやその他多くのキャストが皆好演していて、家族や周りの人たちの愛情に心揺さぶられるシーンがいくつかあった。しかし炭鉱側の人間がTVドラマで活躍している俳優ばかりで、これだけ胡散臭い役者をよく集めたなとちょっと笑ってしまった。