包帯クラブ

監督:堤幸彦

誰もが何か傷を持ち、それぞれに悩みを抱えた若者たちの青春群像で、暗く湿っぽい話になりそうだが、そこは若さと前向きな視線で踏みとどまっていて、なかなかよく出来た青春映画だ。確かにここで描かれていることは、きれいごとかもしれない、しかし何か行動を起こすということは、実は一番たいへんでやれるようでいて中々出来ないものなのだ。包帯クラブという救済活動も、変な目でみることなく、どこか応援するかのような目で見ることができた。柳楽優弥の関西弁の芝居は、最初違和感ありまくりで、コイツ大丈夫かと心配したが、慣れてくると逆にコイツもしかしたら大物かもと思えてきた。今後どうなるかわからんが、ちょっといい役者になってきたんじゃない。