ツォツィ

監督:ギャヴィン・フッド

南アフリカのスラム街で育ったから、犯罪起こしてもしょうがないみたいな映画のスタンスに共感できない。そりゃああんな環境に生まれれば、暴力なしでは生きていけないというのは理解できるが、平気で人を殺しておいて、そして赤ちゃん誘拐しといて、突然人間性に目覚めたといわれてもねぇ。後半主人公がまっとうな人間になるんだという誓いのような姿勢に、希望があるのが救い。まあ映画としては悪い出来ではない。