夏休みのレモネード

監督:ピート・ジョーンズ

夏休みと少年、難病物とお涙頂戴的な要素はあるが、そういった胡散臭さはなく、とてもやさしさに溢れた一作。カトリックユダヤ教という宗教の違いによる対立などあるが、主人公の少年のキャラクターがそれを中和していて、少年の愛らしさに癒される。周りの大人たちもいい人間ばかりで、中でもケヴィン・ポラックが好演。ラストは想像通りの結末で、読めるけど嫌味はない。少年のひと夏の友情物語としては無難な出来ではあるが、とても優しい気持ちになれた。