オープン・ウォーター

監督:クリス・ケンティス

海の上のシーンが1時間近く続き、正直場を持たすにはいっぱいいっぱいではあるが、極限状況に置かれた恐怖体験は十分に伝わった。楽しいはずのバカンスが一変して地獄へと突き落とされる恐怖。実話らしいがちょっとしたミスでしたでは済まされない。ただこういうことって誰にでも起こりえるなあと思わせるものはある。鮫も怖いが、それ以上に大海原に置き去りにされるというのは想像するだけでゾッとする。絶望しきったラストに絶句。