白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々

監督:マルク・ローテムント

ナチス政権下で反ナチスのビラを配っただけで死刑になった女性を描いた映画。当時の社会状況では、このような理不尽なことが当然あっただろう。主人公が信念を貫き、巨悪に立ち向かうという構図だが尋問シーンが多く、場面展開が乏しいため、面白味に欠ける部分はある。しかし逆にそのシンプルな構成が力強いメッセージ性を出している。あっけなく遂行される死刑シーンには思わず絶句。