2018-01-01から1年間の記事一覧

メン&チキン

監督:アナス・トマス・イェンセン奇人変人たちの哀しい狂乱。父親探しが思わぬ方向への物語が進んでいく。この未来のない兄弟達はどこへ向かっていくのか。その結末はグロテスクで狂っている。でもそれがいい。なぜか最後は愛に包まれていた。デンマークの…

キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神

監督:ミケル・ブランネ・サンデモーゼうーん、なんかコメディ色が強かった。もっと冒険とかアクション系を期待していたもので。普通に凡作。

パリ、憎しみという名の罠

監督:オリヴィエ・マルシャルこの監督らしいフレンチクライム。悪くはない。前半は大して面白くなかったが、後半悪党たちの血で血を洗う抗争に発展して、まあまあ面白くはなった。ただそれでもよくあるクライム映画の域を出てはいないけど。。。

TANIZAKI TRIBUTE 神と人との間

監督:内田英治谷崎潤一郎の作品を現代劇で映画化。渋川清彦が主役とはめずらしい。なんだか煮え切らない男の奇妙な三角関係。なんで医者から漫画家になったのか謎。無理にエロを入れることもないのに。内田慈はいい。

ベルリン・シンドローム

監督:ケイト・ショートランド何かと思ったら監禁物だったか。まあ基本平凡な監禁物ではあるが、終盤の脱出方法がよかった。異国で人を信じ過ぎるのはよくない。

エルネスト

監督:阪本順治こういう日系人がいたことは興味深いが、さほど映画化するほどのエピソードがあるわけでもなく、ゲバラじゃなければ完全に埋もれてた話。オダギリジョーの熱演やキューバのロケ地、現地の俳優等、意気ごみは伝わったけど。序盤のゲバラが主役…

グレイテスト・ショーマン

監督:マイケル・グレイシー意外とオーソドックスなミュージカル。悪くないが、特別凄くもない。でもこのレベルを普通に作れるのがハリウッド。ザック・エフロンが今後ヒュー・ジャックマンの後継者みたいな感じになるかも。多様性の押し売りは余り好きでは…

勝手にふるえてろ

監督:大九明子イタイ女子のコメディだが、この孤独感や必死さはちょっとは理解できる。皆孤独なのをそうじゃないように見せてるだけ。これぐらい不器用でもいいじゃないか。ある意味、純粋なのかもしれない。松岡茉優はこの役に合っている。北村匠海にはど…

くも漫。

監督:小林稔昌風俗店でくも膜下出血という何とも恥ずかしい出来事。でもなんか愛すべき物語になっている。どことなくシュールな笑いもいい。無駄に靴へのこだわりにウケた。家族の愛も感じられた。出てくる女性陣が皆どことなくエロいのがいい。昔風俗店の…

リメインズ 死霊の棲む館

監督:トーマス・デラ・ベラまあよくあるいわく付きの家ってやつ。普通すぎてまるで新味なし。それでもまあまあぐらいだったのが終盤グダグダになった。時間の無駄だった。。。

ナラタージュ

監督:行定勲映画としては随分と内容が薄い。テレビドラマで十分な話。行定勲だからそれなりな質にはなっていたけど、それでもありがちな安い恋愛物ぐらいなものでしかなかった。そしてキャストもあまり魅力的とは言えない。主演二人にそれほど愛を感じない…

ドント・イット

監督:リアム・ギャヴィン全編ほぼ儀式の映画。その妙な味は嫌いではない。でも結局はよく分からん世界に突入して終了。あとは勝手に解釈してって感じ。終盤の鎧を着た巨人はインパクトはあった。

THAT/ザット

監督:アベル・ヴァン、バーリー・ヴァンスマホのアプリに命を狙われるって話。まあ内容的にはよくあるものだし、アプリってのが今風なのかもしれないが、恐くないし面白くもない。ただの下らない凡作。

フェブラリィ 〜消えた少女の行方〜

監督:オズグッド・パーキンス正直話が全然把握できない。あまり集中して観てたわけではないのもあるが、それでも意味不明だった。何が起こってるのかさっぱりで、よく分からないのが逆にいいのかもしれないが、それが魅力ってとこまでいってない。ただ何だ…

泥棒番付

監督:池広一夫原作は司馬遼太郎。勝新の魅力がそんなに出せてない。話が分かりにくい。新撰組とか絡めてるが、上手く絡まってない。なんか中途半端な作品で終わってしまった。

オール・アイズ・オン・ミー

監督:ベニー・ブーム悪くないけど、ラッパー物ってみんな同じ感じに見えちゃうんだよね。貧困、差別、ドラッグとかまあお馴染みのパターン。2PACの歴史が知れたのはよかったけど。あと主役も似てたし、ヒップホップファンなら観て損はない。

ドクター・エクソシスト

監督:ブラッド・ペイトン「インセプション」のホラー版みたいな感じ。だからそんなに悪くはなかった。ただ話が地味だし、スケールも小さく全体的に安っぽさがある。アーロン・エッカートは好き。

パリへの逃避行

監督:ドミニク・サヴェージ内容的にはありふれたものではあるが、静かにリアルに日々の生活の単調さや育児ノイローゼ的なものが、彼女の心を少しずつ蝕んでいく。何気ない普通のこともイライラになり彼女は何かを変えたかったのだろう。子を持つ母親の見え…

フランス特殊部隊 GIGN(ジェイジェン) 〜エールフランス8969便ハイジャック事件〜

監督:ジュリアン・ルクレルク1994年、アルジェリアで9.11のようなハイジャックがあったなんて知らなかった。悪くはない。ただもう少し娯楽性があってもよい。まあこの辺はフランス映画って感じかな。

サイバー・リベンジャー

監督:ジョン・ムーア平凡。ピアース・ブロスナン映画はどうもぱっとしない。IT野郎がコンピュータを駆使してストーカーめいたことをする。なんかどっかでありそうなパターンの映画で特に新味なし。敵キャラはもっと有名俳優の方がよかったのでは。。。

ブーベの恋人

監督:ルイジ・コメンチーニダラダラした展開でつまらない。クラウディア・カルディナーレも魅力的とは言い難い。終盤ちょっとはマシになったが、パルチザンなど時代背景もよく分からず、適当に観ていたせいかイマイチ印象に残らなかった。。。

エタニティ 永遠の花たちへ

監督:トラン・アン・ユン悪くはない。何気にキャストは豪華だった。ある家族の人生を静かに美しく語る。ほぼナレーションとクラシックと美しいフランスの風景で、これはまあまあ心地よいとは言えるが、内容がほぼないに等しいので、鑑賞時の調子が良ければ…

オン・ザ・ミルキー・ロード

監督:エミール・クストリッツァうーん悪くはない。相変わらず寓意に満ちた語り口。動物を自在に操り、戦争とファンタジーを融合している。ただ若干物足りなさも感じた。話自体はそれほど面白いものではない。モニカ・ベルッチよりもスロボダ・ミチャロヴィ…

警視ヴィスコンティ 黒の失踪

監督:エリック・ゾンカ途中までは平凡なサスペンスだったけど、終盤面白くなった。犯人だとにらんだ男の異常な行為が、真相に繋がるという皮肉。さらに事件の顛末も捻られてあり、この事件の深い闇を見る。でも胸糞悪い真相ではあるが、若干同情というか、…

目撃者 闇の中の瞳

監督:チェン・ウェイハオなかなか面白かった。バラバラのいろいろな視点が除々に真相へと近づいていく過程を、巧みな編集で興味を持たせる。終盤の過剰な猟奇さはやややりすぎとは思うが、まあ相対的によく出来たサスペンス。役者たちの顔もいい。

マドモアゼル

監督:トニー・リチャードソン一体なにがしたいんだこの女は。結果的に関係ないイタリア人を追い詰めることになり、それが分かっているのにやり続ける。どうやらそのイタリア人に好意はあるようだし、それなのに疑いを向けるような行動をとる不可解さ。ただ…

約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語

監督:ニキ・カーロワイン作りと天使。単純にワインだけの話でよかったと思うのだが、そこに天使を登場させ、信仰とはみたいな宗教的なものになり、そっち方面はあまり興味ない。天使が羽をとり人間になるみたいなのは斬新な画で面白いが、どんどん現実離れ…

獣人

監督:ジャン・ルノワールこれジャン・ルノワールだったのか。難解なイメージあるから余り観てないが、これは分かりやすいサスペンス。1930年代とは思えない綺麗な映像。日本映画ならもっと粗いし聞き取り辛い。さすがこの辺はフランスは洗練されている…

2010年

監督:ピーター・ハイアムズ昔観たことあったような、ないような。映画としてはまあまあ。前作は映画史に残る大名作。あっちは難解だが、これは全然分かりやすい。でもそこが逆に評価を下げてしまうという皮肉。よく分からんからあそこまで価値を高めたのだ…

彼女がその名を知らない鳥たち

監督:白石和彌沼田まほかる原作。イヤミス作家らしい内容。まあまあ面白かった。役者たちはイマイチ好みではないが、まあ好演している。記憶喪失的なのはちょっとずるいが、きちんとヒネリも効かせている。なんだかんだいってラブストーリーってことなのか…