2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

王将

監督:堀川弘通1948年の伊藤大輔版は観たけど、正直それほどでもなかったが、これはあっちより良かったように思う。それはひとえに勝新太郎に尽きる。勝新の豪快な演技には惚れ惚れするよ。また子役の娘もよかったし、成長した音無美紀子の演技も素晴ら…

ミッシング・サン

監督:リード・モラーノ失踪した息子の親夫婦のその後を描く。悪くはない。被害者のリアルな現実をよく捉えてはいるんだけど、映画としてはそれだけでは物足りない。ラストの象になにを思う。

青い野獣

監督:堀川弘通堀川弘通だからもっとサスペンスを期待したのだが、どうやらそういう映画ではなかった。ストライキや学生運動など、最初はそっち系の映画なのでやや退屈してたが、仲代達矢が出世のためにいろいろと画策する青年を演じ、モノクロ映像や時代性…

地獄変

監督:豊田四郎原作芥川龍之介。最初は眠かったが、終盤から面白くはなった。芥川の短編のようで無理に話を膨らましてる感があるのでやや長く感じた。ただ美術や映像は綺麗。また中村錦之助と仲代達矢の演技合戦は見物。中村錦之助のキャラクター造形に面白…

しあわせへのまわり道

監督:イザベル・コイシェガンジーやったからベン・キングズレーにしたのかなあ。インド系の役者と並ぶとインド人に見えないけど。エッセイではちょっといい話かもしれないが、映画化するほどの内容ではない。テレビドラマっぽい。娘がメイミー・ガマーに似…

1001グラム ハカリしれない愛のこと

監督:ベント・ハーメルキログラム原器ってなんだ。。。まあ相変わらずのベント・ハーメル節は健在だけど、途中まではあの装置のための映画といっていい。でも除々に静かでゆったりとした穏やかな空気になり、この雰囲気は嫌いじゃない。音楽も心地よい。そ…

偉大なるマルグリット

監督:グザヴィエ・ジャノリ実話かと思ったら、そうじゃないんだ。であるならもう少し事件を起こしてもいいと思うんだけど、無難な伝記映画風な作りに少々退屈した。決して悪い出来ではないんだけど。フランスの冨士眞奈美と個人的に呼んでるカトリーヌ・フ…

ゾンゲリア

監督:ゲイリー・A・シャーマン序盤の謎めいた街の住人たちという設定は面白く、死んだ人間が生き帰るというのも興味を持たせる展開だったが、ネタが割れたらただのゾンビというのがちょっとがっかり。なぜ殺しまわるのかも不明。多少粗があるし、さすがに…

億万長者

監督:市川崑戦後の日本社会を風刺したコメディ。汚職、原爆、貧困などいろいろ絡め、それを主人公のどんくさい男を中心として展開していく。なんか終盤の演説に「スミス都へ行く」がやりたかったのかなあと解釈した。タイトルは意味深だが、皮肉なのかなあ…

人生は小説よりも奇なり

監督:アイラ・サックスなんかタイトルがあまりしっくりとこないのだが。これだとすごい事件がありそうな感じだが、そんなことなく実にシンプルで穏やかな映画。ただ日常的な熟年ゲイカップルを描いたものなので、悪くはないが映画としてはやや地味すぎるか…

起終点駅 ターミナル

監督:篠原哲雄なんか「愛を積むひと」に似てる気がするのは気のせいか。佐藤浩市は高倉健化してきたのかなあ。いや悪い意味じゃないけど。しかし北海道というのはいいね。そして料理が美味そうだった。人生の再生を静かに後押しし、しみじみとした味わいが…

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY

監督:松尾衡全4話OVAのディレクターズカット劇場版。画が綺麗だった。単純な連邦とジオンの戦いがメインなので、まあすんなり入れた。ただキャラクターがキザな奴が連邦でアムロみたいな奴がジオンなのでちょっと混乱したけど。義足や腕を切って、モビルス…

ブルックリンの恋人たち

監督:ケイト・バーカー=フロイランド小品。どうってことない映画なのかもしれない。ただ夜景や街の風景がどこか淋しさ、孤独感を映し出し、そこで生きてる普通の人達を切り取っていて、なんか憎めない映画だ。それとやはり音楽の力だろう。音楽が作品に寄…

エヴェレスト 神々の山嶺

監督:平山秀幸うーん、なんかやりたいこと、言いたいことがイマイチわからん。そしてどうもキャラクターに魅力がない。それに登山シーンの迫力とか危機感とかどうも緊張感がない。ドラマとしてもアクションとしても全然面白味がないのが痛い。。。

アーロと少年

監督:ピーター・ソーン出来自体は安定感のある良質なアニメと言える。ただピクサーだとちと平凡すぎるというか。話の展開がどっかで観たことあるようなものばかりで、それはそれで鉄板な流れなのだが、なんか物足りなさも感じる。設定自体ありがちなので、…

鬼畜

監督:野村芳太郎松本清張原作。序盤の岩下志麻と小川真由美の女の対決はよかった。話としてはおば捨て山ならぬ子供を捨てる親の話。貧困や虐待などまあこの時代というかいつの時代もあるテーマ。とにかく子供が不憫でならない。観ていて居た堪れなくなった…

ラ・ラ・ランド

監督:デイミアン・チャゼル古き良きオールドスタイル。昔のミュージカル映画の香がして、中盤の二人の夜景でのダンスはアステア映画のようで、ちょっとだけ酔いしれた。またとにかく音楽が素晴らしくて、ムードある音色にしんみり。ミュージカル、ジャズ、…