バビロン

監督:デイミアン・チャゼル

狂乱のハリウッド。終始騒がしい映画。そして時折「ラ・ラ・ランド」のような瞬間もある。時代の端境期に生きた映画人たちのそれぞれの夢と栄光と挫折。ジーン・スマートとブラピのシーンがいい。彼女の台詞がこの映画の全て。一般人は所詮ゴキブリ。だけど生き残る。スターはスポットライトを浴びるが、それは決して長くはない。しかし永遠に残る。死んでもいつでも甦る。あと中国女優がよかった。あの存在感というかどこか謎めいた雰囲気が素晴らしい。これがチャゼルなりの映画愛。まあまあ刺さった部分はある。エピローグがだらだら長いのは余計。