激怒

監督:フリッツ・ラング

人間群れると怖い。悪いことも、みんなでやれば薄らいでしまう怖さ。集団心理や正義という名の暴走を描く。途中までは面白かったんだけど、結局主人公が暴動の末、生きていた辺りから映画としては萎んでいった。本来とんでもなく可哀想な主人公のはずなのに、終盤の何がしたいんだかよく分からない行動を見ると、そんなに可哀想に思えなくなってくるという、よく分からんキャラ設定ゆえに作品のテーマも結局何が言いたいのかよく分からないものになってしまった。あんな目にあったんだから、全員に復讐でもいいと思う。。。