朝が来る

監督:河瀬直美

原作辻村深月。オリジナルじゃないからか、河瀬直美の作品の中では分かりやすい部類ではないか。じっくりと時間を遡って、丁寧に女性たちの苦悩を描いている。ちょっと「そして父になる」に似てる気がした。出産や養子などの問題や仕組みもしっかりと掘り下げていた。蒔田彩珠の眼差しはどこか山口百恵のようであった。浅田美代子も好演。養子縁組は親が子供を選ぶのではなく、親のない子供が親を選ぶ制度みたいな言葉が心に響いた。