ニッポン無責任時代

監督:古沢憲吾

そこまで面白さはなかったが、植木等のこのテキトーさは逆に見習うべきものがある。高度経済成長の時代で、サラリーマンたちの心を代弁していたのではないか。急成長の時代で、仕事ばかりだけど、どこか夢があり、平和に見える。今の窮屈な時代にはない自由がある。植木等という究極のグータラとサラリーマンの悲哀を見事に表した神曲、この組み合わせが時代にマッチしたのだろう。スーダラ節はやっぱり偉大。