女王陛下のお気に入り

監督:ヨルゴス・ランティモス

ただの宮廷映画にしないのがランティモス。いろいろな映像技法を駆使して、不安にさせる。しかし一番の特徴は音楽だと思う。暗い旋律を反復させ、不穏な空気を作り出す。オリヴィア・コールマンは英TVドラマでよく見る顔。庶民的なイメージの役者をあえて女王にする意外性。ただ彼女よりエマ・ストーンレイチェル・ワイズの欲望と嫉妬の演技合戦の方が強烈だったけどね。