累 -かさね-

監督:佐藤祐市

不思議な口紅でキスすると顔が入れ替わる。この設定がいい。この能力を使って入れ替わり、相手のアイデンティティを浸食するのがスリリング。弱者が強者になり、強者が弱者になる逆転の攻防戦が熱い。サロメが象徴的で現実と舞台がリンクする。どこか「ガラスの仮面」とか「ブラックスワン」「パーフェクトブルー」なんかを想起させ、この手の話は結構好き。土屋太鳳、芳根京子共に一人二役でいつもと違った演技で新境地。別の国でリメイクとかもいけそう。