歌行燈

監督:成瀬巳喜男

うん素晴らしい。40年代の映画だが、今の時代でも十分観れる。なんつーかこの運命のいたずらのような展開がいい。もつれた糸が除々に解けていくのが気持ちいいのだ。そして最後は全員が引き寄せられるように再会。恨み、後悔、赦し、様々な感情が雪解けするような和解。ベタな人情物ではあるが、この時代でこの鮮やかな展開の妙は見事。山田五十鈴も美しい。さすが成瀬巳喜男