大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

監督:田中重雄

出だしはありがちな未開の島で卵を見つけて実は怪獣だったという展開なのだが、中々アイデアが詰まっていて、この手の怪獣系では割といい出来では。まずバルゴンの造形が気持ち悪くていい。水に弱い、光に釣られるとか虹を出すとか設定が面白い。そしてそれに合わせた人間の攻防も光の誘導だったり、鏡に反射とかまたエゴに取りつかれた人間同士の争いであったりといろいろと工夫があってよい。ガメラ影薄いなあと思ったら最後は締めてくれた。意外と濃密な作品であった。