さよなら、アドルフ

監督:ケイト・ショートランド

敗戦後のドイツ。長女の主人公が兄弟を連れ親戚の家をひたすら目指す。空腹や世間から見下されながら。敗戦まではナチ幹部だった父により裕福な家庭だったが、ナチスが負けて一転転落人生に。価値観が一気にひっくり返り、何を信じればいいか分からない子供たち。戦争という大人の都合に振り回される罪のない子供たちの現実を映す。主演のザスキア・ローゼンダールも力強い演技だった。