ジグザグキッドの不思議な旅

監督:フィンセント・バル

悪い映画ではない。脚本も結構練られているし、亡き母親の謎を探す旅は親子、そして出会う人々たちとの優しさや愛情に包まれていた。ノノの師匠が実は大泥棒で、さらに実は祖父だったという展開も巧みだし、空想で夫婦の出会いなどを表現するやり方も見事だった。祖父のブルクハルト・クラウスナーの妙味、イザベラ・ロッセリーニの貫録もいい。亡き母親も美人だった。とまあなかなかの作品ではあるんだけど、なんかこうインパクトというか印象が薄いので、ずっしりとした感動がない。あと一歩何かが足りない。。。