偽りなき者

監督:トマス・ヴィンターベア

子供の嘘の恐さ。明らかに悪意はある。そしてそれを鵜呑みにする大人たち。子供は純粋で正直であるという思いこみの前では大人はもはや無力。何を言っても信じてもらえない。主人公の立場を自分に重ね合わせると哀しく胸がえぐられるような思いだ。クララよ真実を言ってくれと思わずにはいられない。最後はやや救いが見られたかなと思いきや、鹿狩りのシーンに入り嫌な予感が。。。一度植えつけられた負の感情はなかなかぬぐい去れない。とにかく大いに感情を揺さぶられた。