恋のロンドン狂騒曲

監督:ウディ・アレン

個人的には近年のアレンの中では一番の出来。多くのスターたちの群像劇であり、そこで描かれるのは誰もが抱える人間のそのものの姿。愛や不倫、老い、そして人生のおかしさと哀しみ、残酷さ、人にそれぞれ歴史があり、それだけストーリーがある。最近のヨーロッパでの作品はどこかその国の特色を描いてるせいか、窮屈さや無理してる感があったが、これはあまりイギリスは関係なく、アレンの名人芸的なストーリー運びと皮肉が満ち溢れていて、軽快なようで実はとても深みがあった。